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2010年11月13日

薩土盟約で薩摩の思惑と大久保利通の心の底

幕末もが大政奉還へと向かう前の時期で
薩長同盟は有名な史実として語られます。


意外とクローズアップされないのが
薩摩と土佐が手を結んだ会談となる
『薩土盟約』なんですがこの会談、
両藩での腹の探りあいとなる重要なものです。

土佐の大殿、鯨海酔候・山内容堂に
「薩摩と手を結びいや」と命を受けた
後藤象二郎は龍馬から聞いた大政奉還の
案を引っさげて薩摩の重鎮たちと会います。


京の三本木にある志士が会合に用いた料亭で
会談は行われました。
「さんぼんぎ」は現京都市上京区の地名です。


土佐からは後藤象二郎など首脳陣が4名
薩摩からは西郷隆盛、小松帯刀、大久保利通
という歴史的傑物3人が出席。
坂本龍馬、中岡慎太郎が見届け人となりました。


実質薩摩の頭脳であった小松は西郷、大久保の
同意を得て土佐藩が主張する大政奉還を支持。


両藩は手を結ぶ事になりますが、この時点で
実は山内容堂に大政奉還の話は通していません。
この後で容堂公の説得に後藤、龍馬が苦心します。


問題は薩摩が腹の底で何を考えていたかでしょう。
土佐の協力を得ることで徳川幕府にとって薩摩の
脅威は大きなものとなります。


大政奉還が成功せずとも土佐とは協力して
武力征伐を行う約束をしたのですから、現実は
幕府を武力で打ち倒してしまおうと考えたのです。


そんな薩摩藩にとって情熱を持って大政奉還を
目指す坂本龍馬は正直、うっとおしい存在となります。
龍馬伝ではこの会談で龍馬と初対面となった

大久保利通が「目障りごわんどな、あん男は」

と鋭利な目を光らせるのです。





Posted by ばるびどん at 15:40│Comments(0)薩土盟約での大久保
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