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2010年11月09日

薩長同盟の真相

坂本龍馬を語る上ではずせないのが
薩長同盟でしょう。
では、なぜそれほど注目されるのか?

長州藩は薩摩藩、会津藩の謀略で京都を
追われたことから、再度京へ上った際に
幕府と対立して『禁門の変』となります。


この時に京都御所へ向かって発砲したと
長州は「朝敵」(朝廷の敵)とされるのです。
そして、禁門の変で最大の戦いを行った
薩摩藩と長州藩は深く恨みあうことになります。


時は経ち幕府は長州藩にとどめを誘うと
第二次長州征討を計画します。
もしこれが実行されていたら長州藩はおそらく
潰れていたでしょう。


桂小五郎や高杉晋作と親交の会った龍馬は
長州藩を戦の危機から救う方法として
薩摩藩と手を結ばせる妙案を思いつきます。


最大勢力の薩摩藩と手を結べば幕府も
長州に戦を仕掛ける事もできないからです。
しかしそこで問題となるのが薩摩と長州の
犬猿の仲ということになります。


龍馬は、長州藩には幕府から戦をしかけられず
莫大な被害を出さずに済むメリットを。
そして薩摩藩には幕府が力を増した時は
薩摩が第二の長州になる恐れがあることを
解いて説得します。


しかし、それだけでは西郷も桂も納得せず。
龍馬は薩摩から長州へ船と銃を大量に届けさせ
長州から薩摩へは米など食料を届けさせます。


これで物資的にもお互いに恩を売った形となり
西郷と桂の面目も保たれて手を握ることになるのです。


ほとんど不可能と思われた薩長の手を結ばせたのは
龍馬の人柄とお互いの利益を明確にした当時としては
珍しい商人的な発想があってこそできたことでしょう。


ただし薩摩藩と長州藩の間では今後も腹の探りあいが
続いていき、また藩益を捨てられぬ薩長の重鎮たちと
日本国の未来を見る龍馬との間に不協和音が生まれるのです。

タグ :薩長同盟


Posted by ばるびどん at 13:08│Comments(0)薩長同盟
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